行政会について

本会は、1996年4月の第120回人事院行政研修(課長補佐級)を機に、次の趣意書に基づき発足しました。

「日本の行政組織は、これまで日本の発展の一翼を担い、大きな役割を果たしてきました。しかし、戦後50年を経て日本が繁栄を享受する中で、行政組織は全体として、過去の実績と先例にとらわれるあまり、現在日本が直面する多くの問題に正面から取り組み、創造的な解決策を次々と提示していく情熱を失いつつあるのではないでしょうか。

その理由の一つは、厳として確立した既存の省庁や地方自治体の枠内で発想する習慣が定着したことにあると考えます。公のために働く志を持つ人達が、所掌の分野では成果を上げるために組織を挙げて最大限の努力を払いながら、日本全体の問題を幅広く自由に議論する機会は余り多くありません。また、霞ヶ関は、「日本最大のシンクタンク」とも言われていますが、個別の省庁に集積された情報や智恵、更には広く地方自治体や行政組織外の智恵を、日本全体(オールジャパン)の観点から諸問題の解決に活用してこそ、日本の行政が国民の夢と希望をより多く実現し、その信頼に応えるものになると思います。

1996年4月に行われた第120回人事院行政研修(課長補佐級)では、国家・地方公務員に民間企業・外国政府の参加者を加えた53名が、毎日の演習と毎夜の懇談を通じてお互いに多くを学び、信頼関係の端緒を築きました。これを機会に、人事院の協力を得て、同研修の参加者及び以上の問題意識を持つ人達が、自らないし所属組織の担当実務者を招いてそれぞれが抱える主要問題につきプレゼンテーションを行い、組織の枠にとらわれずビール片手に自由に議論を行う場を設けることとしました。関係各位におかれては、是非ご参加・ご協力いただければ幸いです。

平成8年(1996年)5月
第120回人事院行政研修(課長補佐級)参加者有志


当時の和気あいあいとした研修の雰囲気は、最終日のお別れ会で、ある班が創作・合唱して拍手喝采を浴びた「公務員研修の唄」に良く表れているので、次の通りご紹介します。

(「宇宙戦艦ヤマト」のメロディで)

1.さらば 仕事よ 旅立つ先は 課長補佐級 研修
東京離れ 入間の森へ 荷物を背負い 今飛び立つ
必ず役所に 戻ってくると 横向く課長に 笑顔で答え
東京離れ 入間の森へ はるばる来たぞ 研修天国 入間

2.ラジオ体操 エアロビクス ソフトバレー ボーリング
筋肉痛み 講義は眠り 目覚めてみたら もう昼飯
情報公開 accountability 議論はすれども 結論でない
東京離れ 入間の森へ はるばる来たぞ 研修天国 入間

3.さらば入間よ 旅立つ先は 仕事満載 職場
手ぐすね引いて 課長が待つよ 想像付くよ 冷たい視線
よきにはからえ 威張ってきたが 頼んだ仕事 部下はしてない
東京離れ 入間の森へ はるばる来たぞ 研修天国 入間